9月

今回の秋の連休は有休も使って9連休にしていました。
休み明けのボケた頭では仕事にならないので、午前中は開発用サーバたちのパッケージのアップデートをしていたところ、その中の1つにログインできませんでした。

そのホストは OpenSolaris 2009.06 の中に立てた Linux Branded Zone(BrandZ と書いた方がいいのかな)にインストールした CentOS3 でした。Solaris の Zone なので、ホストOS の方からは自由に Linux のファイルシステムに入っていけます。中のファイルを調べたところ、ログファイルの1つが46GB以上に肥大化してしまってディスクの残り容量が無くなってしまっているのが原因のようでした。

これなら、巨大化したログファイルを削除すれば問題解決だな、と軽い気持ちでrm ログファイル を実行したところ、意外な結果が戻ってきました。

cannot delete file: no space left on device.

ディスクに空き領域が無いからファイルを消したいのに、空き領域が無いからファイルを消せないと言われても。。。

ファイルシステムが壊れているのかと zpool scrub を実行してもエラーは無し。

Google 先生に質問してみたところ、zfs の既知のバグのようでした。曰く、ディスクの残り容量が無くなるとスナップショットが存在するファイルは削除できない。スナップショットの無いファイルを消して空き領域を作るか、スナップショットを削除すればよいようです。

が、zfs は使っているもののスナップショットなんて取ったことはありません。
不思議に思い zfs list -t snapshotを実行したところ、以下のように大量のスナップショットが存在していました。

rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@2009-07-10-00:41:02                      17.4M      -  2.85G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-10-17:54     39.5K      -  6.93G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:weekly-2009-07-10-17:54      40K      -  6.93G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:monthly-2009-07-10-17:54   1.11M      -  6.93G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-11-00:00     3.67M      -  6.94G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-12-00:00     2.86M      -  7.14G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-13-00:00     5.29M      -  7.14G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-14-00:00     21.1M      -  7.26G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:weekly-2009-07-15-00:00    1.29M      -  7.26G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-16-00:00      528K      -  7.26G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-17-00:00     3.73M      -  7.26G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-18-00:00     1.67M      -  7.35G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-19-00:00     1.05M      -  7.35G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-20-00:00     1.08M      -  7.35G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-21-00:00     1.22M      -  7.35G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:weekly-2009-07-22-00:00    1.35M      -  7.35G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-23-00:00     1.35M      -  7.35G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-24-00:00     5.91M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-25-00:00     5.93M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-26-00:00     5.87M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-27-00:00     6.60M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:daily-2009-07-28-00:00     6.42M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:hourly-2009-07-28-11:00    1.73M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:hourly-2009-07-28-12:00    1.71M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:hourly-2009-07-28-13:00    1.93M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:hourly-2009-07-28-14:00    1.88M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:hourly-2009-07-28-15:00    1.79M      -  7.40G  -
rpool/ROOT/OpenSolaris-200906-090928@zfs-auto-snap:hourly-2009-07-28-16:00    1.26M      -  7.40G  -
...

犯人(?)は zfs の自動スナップショット機能でした。たしかにインストール直後に試しにタイムスライダーを有効にしたことがありましたが、こんな事になるとは。

大量のスナップショットを削除するようにシェルスクリプトを作成して問題は解決しました。ただ、ググっている時に「rpool の容量がなくなるとリブートもできなくなる」のような話もあったので、タイムスライダー(自動スナップショット)はちょっと恐くて使えないなぁ。

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